23歳からの余生

23歳の誕生日、新卒で入った会社を辞め、僕の余生が始まった。それからの日記。

僕(ニート)の好きな本 「嫌われる勇気」の 簡潔な書評

僕の好きな本を一冊挙げるとしたら「嫌われる勇気」である。

 

この本は2013年の年末に発売を開始し、未だにAmazonではかなり売れている人気本であるが、僕に言わせるとその理由は

「日本人に馴染みのなかった新しい人生の指標を示している」点である。

 

 

この本のポイントを僕なりに要約すると

・他社の課題(「課題」=人生の目標)と自分の課題を分ける。

・共同体(=社会全体)への貢献を大事にする。

・全ての悩みの原因は対人関係にある。

・トラウマというものは存在しない。

・怒りは相手を威圧するためだけにある。

 

みたいなところだろう。

Amazonのある方の書評をお借りすると

・人生の問題はすべて対人関係であると前提した上で、
・自分の問題/他人の問題という境界をきちんと把握し、
・他人と上下関係ではない横の関係を結び、
・自己犠牲ではなく自己肯定を基盤として他者をリスペクトすることで
・共同体意識に導かれた幸福な人生を歩める

という趣旨のもとで書かれている。(とてもわかりやすいまとめです) 

 

他人の人生ではなく、自分のやりたいことをやりなさいというのをなんとも論理的に語るドイツの心理学者アドラーの言葉を対話形式でまとめたこの本は何度読んでも新発見がある。

 

とくに上下関係を関係なくする、自己犠牲ではなく自己肯定を大事にするというのは

戦後日本国内で培われた「企業戦士」「ソルジャー」「モーレツ社員」のような風土に真っ向から立ち向かう新たな価値観と言えるだろう。

 

このアドラーの考えに賛同して、僕は新卒で入った会社を2ヶ月でとっとと辞めてしまったというのもあるかもしれない。

 

教科書にアドラーの名前はありませんが、これはアドラーが本を残さなかったのが原因だそうだ。アドラーの言葉に「みなが私のことを忘れるかもしれない。でもその時は私の考えが社会一般に広まった時だ」という言葉も何とも素敵な言葉だ。

 

 

自分の人生の生き方に疑問がわいたらこの本はオススメ。

きっと何かしらの発見を与えてくれるはずだ。

 

 

 

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