23歳からの余生

23歳の誕生日、新卒で入った会社を辞め、僕の余生が始まった。それからの日記。

コミュニケーション能力?何それ?

コミュニケーション能力

 

 

誰もが一度は聞いたことがある言葉だろう。

 

でも、その意味はなんだろうか。明確な定義があるのだろうか。

 

これはないだろう。

いろいろな人がいろいろな解説、意味付けを行っている。

 

非常に多義である。

 

飲み会でノリが良い人なのか。

会社のいうことをよく聞く人なのか。

物事を論理的に話せる人なのか。

面白い一発ギャグを言える人なのか。

外国語が使えることなのか。

正しい敬語を使えることなのか。

雑談ができることなのか。

要点をまとめて話せる人なのか。

 

どれなのか?

 

非常に多義である。でも新卒社員を募集する際に企業は重視しがちである。

 

というかちっとも具体性がない。

面接では「具体的なエピソードはありますか~?」なんて聞くのに、

「コミュニケーション能力」なんてちっとも具体的でない言葉でしかほしい能力を提示できない企業。

 

これは問題では無いだろうか。

 

なぜなのか。

 

僕が思うに「コミュニケーション能力を重視します」といえば「聞こえがいいから」だと思っている。

 

 

「学歴を重視します」

なんて言ったら、採用する基準が明確になりすぎて批判を浴びるだろう。

 

それよりも「コミュニケーション能力」を重視します。

 

というと、採用基準が曖昧になるため、多くの就活生が挑戦しやすくなる。

できるだけたくさんの就活生を集めて、企業は多くの選択肢から選ぶことができる。

 

学歴で選ぶのはとりあえずたくさんの応募があってから、そのあと面接なりエントリーシートなりで切ればいいのだ。

 

 

学生の方も「コミュニケーション能力」を重視すると思っているから、

面接でのアピールも必然的に「学業」ではなく「サークル」「バイト」での経験を中心にアピールしだす。

 

 

果たして企業は本当にコミュニケーション能力を重視しているのだろうか。

重視しているとしても安心していい。

 

 

僕は基本的にはコミュニケーション能力は人間だれもが持っているものだと思っている。

「コミュニケーション」→意思疎通

という意味だからね。

 

植物人間でもない限り、何らかの方法で自分の意志を伝えることができて、

相手の意志を汲み取ることができる。

 

1歳の子供でもできることだ。

 

仮に、それを企業が重視しているとしたらそんなにばかげていることはない。

 

一番重視する能力「植物人間状態でないこと」と同義なのだから。

 

 

自分はコミュニケーション能力がないよ~~~~といっているひとも安心していいともう。

「コミュニケーション能力がない」と思考している時点でもう植物人間状態ではないのだから。

 

 

ここまでは新卒での話を中心にした。

 

しかし転職市場であればちょっと話は変わる。

求人票に「コミュニケーション能力」と書いてあったらその裏を読むことも必要である。

 

仮に投資不動産販売のコミュニケーション能力だとしたら

テレアポできる能力

電話で簡潔に話せる能力

高収入の人と話せる能力(話題を合わせられるか)

 

といった裏を読むことが必要だろう。

 

 

しかし、新卒ではこのような裏を読む必要はあまりない。

なぜならどんな仕事につくかは内定して配属先が決まって初めてわかるから。

 

コミュニケーション能力。

難しい問題である。

 

 

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